2012.12.15 sat

まじめな雑談 【自民党】

まじめな雑談 【自民党】


「まじめな雑談」アーカイブ


【ごあいさつ】 2012年3月11日リグミがスタートしました 
株式会社リーグ・ミリオン 代表取締役社長



「まじめな雑談」って何でしょう?



【リグミ・SNS】
NEW! 2012年12月15日 リグミ事務局の質問 「自民党


 
リグミでは毎日メルマガを発信していますが、先日ある女性の読者からコメントをいただきました。ちょうど、11月22日の「リグミの解説」で自民党の政権公約について触れていたことに関連してでした。

『 長い間の自民党政権は原子力発電を進め、受け入れた地域には沢山の補助金を与えました。又この狭い日本に沢山の空港を作りましたが殆んどが赤字空港です。その外、官僚の天下りと特権を許しました。
 赤字財政を民主党が引継ぎましたが、理想に燃えた民主党は自民党の負の遺産に苦労しました。自民党は長い間に溜まった負の遺産について何も言いません。その反省が無いまま選挙で勝利すると思っているのでしょうか? 』

 


衆院選直前の今、「自民党」について、リグミ・SNSの中で「まじめな雑談」をしました。参加者は、20代から70代までの男女です。
  • 「この読者の女性の方に共感します。日本人の大多数は、喉元過ぎれば暑さ忘れる、なんでしょうか・・・」(30代女性)
  • 「自民党は反省がないどころではなく、教育の保守化、国防軍、憲法改悪、TPP、原発再稼働(新造)…と、自民党が政権を取っていたころよりもひどいマニフェストです」(20代男性)
  • 「安部氏が首相を辞める前の選挙スローガンは、『美しい日本』でしたが、今回は『強い日本』。陳腐ですね」(70代男性)


リグミ・SNSでは、自民党に辛口な意見が大勢ですが、新聞による大規模な世論調査では、自民党が過半数を超える勢いのようです。
2012年12月6日【リグミの解説】
2012年12月14日【リグミの解説】


  • 「一番の驚きは、世論調査で自民党が過半数を突破する勢いにあることです。日本人の忘れる力がすごいのか。民主党は「×」、未来の党も「?」などの消去法の結果で残った自民党を受け入れる懐の深さに感服です」(50代男性)
  • 「世論調査で自民党圧勝が報じられていましたが、日本はいったいどうなっているんだろう、とショックを受けました」(70代男性)
  • 「2009年に民主党が大勝したときも極端だな、と思いましたが、今回の自民党支持の勢いも同じぐらい極端に感じます。日本人は不満を抑えるタガがはずれると、正反対の方向に極端に走る傾向があるような気がする・・・」(50代男性)
 

朝日新聞の世論調査分析によると、投票先を決めるとき最も重視するものは、
   「景気対策」=61%
   「原発の問題」=16%
   「外交・安全保障」=15%
ということ。今回の自民党支持の理由は、「経済を上向かせてくれそうな政党」ということが大きいようです。

  • 「そうか、経済だったのか。それじたいは大した安心要素にはなりませんが、憲法の『改悪』がかならずしも国民の意志ではないと、まだ信じる気になります。それにしても、経済の短絡的な政策で自民党を選ぶのは、いかがなものかと思ってしまいます」(20代男性)
  • 「200兆円の公共事業予算を景気対策の柱にし、原発依存を継続する安部総裁は、時代錯誤の人だと思います」(70代男性)
  • 「経済をすべてに優先させる考え方が今問われていると思っています。敦賀の原発が活断層問題で再稼働出来ないとの報道がありましたが、TVのキャスターが、原発関連従事者の雇用問題について地元議員に質問していました。原発の安全性と雇用問題を同列で話をすすめるメディアも迷走です」(50代男性)
 

では、投票はしますか? どこの政党に一票を投じますか?
  • 「私は選挙は毎回消去法でやってます。今回はどうしよう・・・」(30代女性)
  • 「未来の党の動向に注視しています。単純に言って、脱原発を打ち出しているのは、いまや未来の党単独になってしまったからです」(20代男性)
  • 『えらぼーと』やってみました!自分の意見と一致する政党・・・ない」(30代女性)
  • 「維新の会の橋下さんを応援していたのに、石原さんと組み、がっかり。船中八策も色失せました。石原=橋下連合とは、政策が異なると参加の誘いを断って筋を通した渡辺さんのみんなの党に投票しようと思っています」(70代男性)

     



以上、如何でしたか?

リグミは、「サードビュー」(第3の視点、客観的なマップ)を提供することを目指しています。その小さな一歩として、世の中の主流の見方(「ファーストビュー」)に対して、異なった意見や見方(「セカンドビュー」)も取り上げ、その両者の位置関係や交流の仕方も探っていきます。
 
今回は、「自民党が過半数を獲得する勢い」という「ファーストビュー」に対して、「自民党を支持しない」という「セカンドビュー」がどのようなものか、「まじめな雑談」をしました。
 
ここに、「自民党支持」の方の見方や意見なども加えていくことで、「日本の今」がもっと立体的に見えてくると思います。


「政治とは、悪さ加減の選択である」
(福沢諭吉)

「民主主義は、最悪の政治形態と言うことが出来る。
これまでに試みられてきた、他のあらゆる政治形態を除けば、だが」
(ウィンストン・チャーチル)

 

「理想」は、「現実」に働きかけることで、初めて実現します。
明日は、衆院選と都知事選の投票日です。天気予報は「晴れ」。