2012.06.24 sun

新聞1面トップ 2012年6月24日

新聞1面トップ 2012年6月24日


讀賣新聞

【記事】 民主造反60人超す

  • 民主党内で、消費税率を柱とする法案の衆院採決に造反の意向を固めている議員数が60人を超すことがわかった。読売新聞の調査による。
  • 約50人が反対票を投じる意向で、13人が棄権か欠席などの賛成以外の対応を検討している。
  • 26日の採決では、自民党と公明党が賛成する見通しのため、法案の可決は揺らがないが、民主党執行部は造反の広がりに危機感を強めており、巻き返しを図っている。

(YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/


朝日新聞

【記事】 北朝鮮の出稼ぎ哀史

  • 『動く極東 北朝鮮ビジネス(上)』という調査報道。飢えをしのぐため、ロシア行きを志願した軍人の逸話。
  • カラマツなどを伐採するロシア最大の北朝鮮伐採場へ。そこは毎年3~4人が事故で死ぬ「強制収容所」だった。
  • 自由への憧れが強くなり、事業所から逃亡した。ロシアで息を潜めて暮らす。逃亡仲間2人は病で死んだ。「韓国に行きたいが、旅費もない。故郷に戻れば、死が待っているだけだ」と語る。

(朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/

【リグミから一言】 毎日新聞が日曜日の1面トップ記事に、「ストーリー」というタイトルの調査報道を掲げたことに注目していました(本日の毎日はトップではないですが、1面にもってきています)。朝日新聞も、同様の趣旨の調査報道を日曜日の1面トップに持ってきました。日本の新聞も、「変わらないといけない」と自覚し、動き出しているのかもしれません。


毎日新聞

【記事】 欧米で急増する心停止移植

  • 欧米では、延命治療を中止し心臓停止した後の臓器移植が急増している。これまで脳死移植以外では不可能とされた肝臓や肺が摘出されている。
  • 重篤患者の生命維持装置を停止し、心停止を待ち臓器を取る手法で、心臓以外は摘出可能となる。
  • 臓器提供者不足を改善する新技術として定着しており、日本にも影響を与えそうだ。

(毎日jp http://mainichi.jp/

【リグミから一言】 毎日新聞は「新技術」として紹介していますが、倫理問題はどう判断すべきか迷います。記事の中で「医学的に難しい概念である脳死と異なり、伝統的な心停止は家族も受け入れやすく、ベルギーでは家族による臓器提供拒否率が脳死の場合より低い」と紹介。一方で、「生命維持装置停止後数十分程度では蘇生の可能性もあるとして、ドイツは新しい心停止移植を認めておらず、欧州内でも倫理的論争がある」と結んでいます。いずれにしても、延命治療の中止をどう判断するか、入口の議論から整備していく必要を感じます。


日経新聞

【記事】 ホンダが米国からの輸出を拡大

  • ホンダは、ドル安傾向が続いていることを背景に、米国から東南アジアへの輸出を始めた。中国、中東向けも増やす。
  • 2017年にも北米からの乗用車輸出を現在の5倍の15万台程度に増やし、日本並みにする。
  • 豊田自動車や三菱自動車も米国からの輸出を増やす計画。自動車以外にも同じ動きがある。各社は米国での生産能力を拡大し、日本を軸とした供給体制の見直している。

(日経Web刊 http://www.nikkei.com/


東京新聞

【記事 】観光バスの路上駐車

  • 東京都内で観光バスやツアーバスが利用できる駐車場は、約400台分にとどまり、慢性的な不足状態だ。
  • 銀座、上野、浅草などの観光スポット周辺では、駐車場に入れず路上で客を待つバスの車列が日常的にみられる。
  • 政府は観光立国を掲げ、都も観光客の誘致に力を入れるが、都心部での新たなバス駐車場整備は簡単ではない。

(TOKYO Web http://www.tokyo-np.co.jp/

【リグミから一言】 確かに都心の観光バスの路上駐車はよく見かけます。駐車場不足は、宅配トラックや業務用の営業車も同じです。駐車場が不足しているエリアのコインパーキングには、驚くほど単価の高いところもあります。経済原理で値付けしている、といえばそれまでですが。